先日、ある美容師の方とお話していて違和感を感じたことがありました。
様々な事業分野の人々が環境問題に対して取り組むと少しは環境の汚染を食い止めることが出来るかも?というお話をしていたのですが。
先方は「環境問題や社会問題は難しくてわからない。。。だから毎日髪を切ることに没頭するしか無いんじゃないかな?」という言葉が。
”難しくてわからない。。。”?
正直、”この人は社会の何にも興味がなく、テレビみて仕事して寝て食っての繰り返しなんだろうな、、、”と感じました。
・東北の常磐道に線量計が設置されている
・毎日ビーチクリーンをしているのに一向にゴミは減らない
・川は濁り小魚や昆虫が姿を消し
・ミツバチは異常行動を起こしている
ちょっと日常の光景に目をやると、そんな状況が目に入るはず
わからないのでは無く、見ない振りをしているだけなんでしょうね
テレビでは毎日芸能ニュースで盛り上がって
バラエティー番組の時間はテレビの前に張り付き
スマホでポルノばかり検索して
3S政策のど真ん中にいるようではわからないのも仕方ない
一人一人の生活において様々な環境に対する取り組みは少なからず行うべきですが、やはり各産業が環境に責任を持った行動をすることが大切なんだと思います。
日本に20万件以上の美容室があります
他業種には無い異常な出店状態です
この産業が社会に及ぼす影響は大きい
こちらはヘアカラー剤の出荷量
http://www.jhcia.org/outline/outline_data/
平成元年には出荷個数は1億本
平成14年カラーブーム期には2.59億本
平成27年現在でも2億本を維持しています
カラーブームから10年程度経過した今
ヘアカラーによるアレルギー症状が多発しています
これと同時に環境下に排出される有害物質も増加しています
ざっくり計算でこれは5000万人分の致死量となっています
しかし私たちの生活のなかに、それらしい害が無いように感じます
これらは大きな海に放出されていけば薄まっていきますので
それを目で確認するのは難しいことかと思います
約15年前のカラーブームの後にアレルギー症状を起こす人が増えたように
これから数十年この消費を続けることが、どんなリスクを生み出すのか?
ジアミン染料の危険性は国も認めています
以下のサイトで内容が確認出来ますが
http://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/gmsds/106-50-3.html
保存や取り扱いは厳重に管理されるべき物質です
こういった部分を美容師である私たちが認識し
これらの問題に責任ある対応が行われるべきだと思います
また他の産業においては既に環境への取り組みが行われています
ファッションの最先端の現場でも実は既に対応が行われ出しています
しかし日本の美容業の中では全くと言っていいほど
環境への対策が遅れをとっています
そして多くの人が
「難しくてわからない」といって責任を放棄しています
では身近な話に置き換えて考えてみましょう
自分の家の中に有害な化学薬品が含まれた物質を捨てることが出来ますか?
出来ないのであれば、共有財産である地球に捨てることは辞めてください
難しいなら少なくする努力はしてください
消費者の方々にも、この問題は認識して頂きたいと考えています
何故ならば、消費者の意見は大きく産業を動かすからです
無闇なカラー剤の使用や過剰な使用量にNOを示してください
そうすることで産業は変化していきます