ヘナとの出会い

ヘナとは

ヘナという植物

ヘナという植物

ヘナという植物は、インドを中心にアフリカ北部から中国南部まで、幅広い地域に分布しています。 特にインドは、気候がヘナの生育に最適なため、生産量や品質において非常に良い産地とされています。

ヘナの木は、そのまま放置しておくと3メートルを超える高さに成長しますが、産地では1メートル程度で刈り取ることが多いようです。 収穫は年に2回、5月の酷暑のシーズンと、10月の雨季の後のシーズンに行います。 そして10月に収穫したヘナは、暑さと水分により、5月収穫のヘナよりも良質です。

へナには、「ローソニア」というオレンジ色の色素と「タンニン」という髪の損傷部分をカバーする成分が含まれます。 これらの成分が有効に働くことで、髪にオレンジ色の色素が染着します。 またヘナには、皮脂を落とす効果があるため、頭皮を清浄にすることもできます。 これらの効果を示す成分は、ヘナの葉の部分にのみ含まれ、 枝の部分には含まれていません。 そのため、ヘナの選別が粗いと、枝などが入り、これらの効果が低くなってしまいます。

インドでのヘナの存在

インドでのヘナの存在

インドにおけるヘナの用途のなかで、一番よく目にするのはメヘンディアートです。 メヘンディアートとは、婚礼や祝事の際に、女性がヘナの色素によって行うボディーペイントのことです。 彼女たちは、子供の頃からこれらに慣れ親しみ、文化として受け継がれてきています。 メヘンディアートで描かれる幾多もの模様には、それぞれに様々な意味合いが含まれ、 願いや想いを託すトラディショナルな文化の一つとして存在しています。

ヘナを使って髪を染める

ヘナを使って髪を染める

次に多く見られるインドでのヘナの用途は、髪を染めるという用途です。 髪を染めるという用途は、インドをはじめ世界中で見られます。髪を染める場合は、 ヘナの葉の部分を製粉したものをお湯で練って滑らかなペーストを作り、それを頭に乗せることで髪に色素を吸着させます。 さらにタンニンが髪のダメージ部分に入り込むことで、髪に強さを与えます。 ヘナの専門家が、髪質を見極めた上で、適切にヘナを使えば、髪を染めることにとどまらず、毛髪の強化、頭皮の清浄化といった効果も得られます。

ヘナが持つ色素とその他のハーブ利用

ヘナが持つ色素とその他のハーブ利用

ヘナ単体で髪を染める際、鮮やかなオレンジ色に発色します。 その色調には好みがあり、多くの方はヘナのオレンジ色と、インディゴの藍色を混合した褐色の色調を好まれます。 また、アムラ・ブラーミなどのアーユルヴェーダ医学において育毛効果や頭皮のケアに適したハーブを混合することがあります。 ヘナの活用は毛染めに留まらず様々な用途があります。

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