ヘアカラーを普段利用している美容師の人が、ヘナの良さに気付き
そしてヘアカラーや薬品入りのヘナの弊害を知ってしまった時
お客様に何と説明して切り替えてもらうのか?
こういった悩みを持つ美容師の方が相談に来られます
その時にお伝えするアドバイスをまとめてみました
どなたかの一助となることを願って記事にしたいと思います
罪悪感?
まず一番問題になることが、罪悪感です
今までずっと安全なカラー剤を使っていると認識し
お客様にも自信を持って進めていたのに
急に「あれヤバイものだったんですよ」とはカミングアウトしにくいわけです
罪悪感の上塗り
カミングアウトできずに罪悪感を持ちながらヘアカラー剤を使う
でもカミングアウトできずにヘアカラーを続けてしまう
そうやって罪悪感を上塗りしていくわけです
どこで区切りを付けるのか?
まずお客様に本当のことを話すのが第一です
次にお客様に選択肢と、メリット・デメリットを正確にお伝えする
最後はお客様の判断にお任せするまで
自分の保身にフォーカスしない
ここで自分の今までの言動に矛盾があることがお客様に伝わります
しかし、全ての人は矛盾を抱えて生きています
また、全ての人は過ちや失敗をしています
どうしても自分の保身に走ってしまいがちですが
認める・許すということを自分自身も学ぶことになります
長い目で見た場合、魅力的な美容師はどちらでしょうか?
また、自分が客側に立ったとき、どちらに髪を任せることが出来るでしょうか?
過去のことにフォーカスしても未来を作ることは出来ません
成長するチャンス
こういった葛藤の部分をクリアするのは
成長するチャンスでもあります
むしろお客様はこういった成長を望んでおられると思います
一方で離れるお客様も
そういった思いとは裏腹に足が遠のくお客様も出ます
しかし、自分自身が納得した状態で仕事が出来ないのであれば
そのお客様にとっても不幸なことです
自分自身が納得出来ないのであれば
他の美容師さんであれば喜んで頂けるかもしれません
それによって売り上げは下がるように感じるかもしれませんが
同時に新たな出会いが待っているかもしれません
それは、本当に自分を必要としてくれるお客様なのかもしれません
その他にこんな考えもあります
休日が欲しいけど我慢して働いているとした場合
我慢せず休むことも大切で、それを肯定的に見てくれるお客様に支持して欲しい
誰でも簡単に理解出来ることですが、休みをとって時間を過ごすことは
クリエイティブワークの質を高めます
常に質を高めるということは
毎晩遅くまで人形の髪にハサミを入れることだけではありません
そういった価値観に共感してくれるお客様に囲まれ日々を過ごすことは
最高に幸せな労働だと思います
カットの値段が安いけど我慢して切り続けている場合
やはり自分が必要な金額は提示するべきです
仮に、自分が他店に行って
安い金額で我慢しながら仕事をしている美容師さんと
少し高いけどその金額に誇りを持ち仕事をしている美容師さん
どちらに髪を委ねたいでしょうか?
一歩離れて見た時に
美容師側が持っている罪悪感や否定感というのは
世間的には大きな問題ではないケースもあります
一方で些細なことで問題と感じる方もいるでしょう
その尺度は自分自身が設定しなければ
ミスマッチを引き起こし良い結果を出し続けることが出来ません
我慢・忍耐・根性で教育されてきた今までを否定する必要はなく
自分でそのブロックを取り除くだけだと思います
ヘナというツールに限らず
私達はもっと自由な発想で
自分の考えや思いを大切に
好意に囲まれた環境で働く
人生と仕事を楽しむことが許されています
そうでない人々に合わせる必要は無く
自分自身がどちらに生きるかを決めるだけです
ヘナとカラーの切り替えや
化学染料系ヘナなどから切り替えなど
悩みを持っている美容師さんほどお客様想いなのだと思います
しかしお客様を想うのであればこそ
自分が変化する必要があります
その勇気を待っている人が必ずいます