新型肺炎や感染症と理美容室

 

2020年2月のインド訪問を前に、新型肺炎ウイルスが中国武漢で流行を迎えていました。

当初北京経由の航空券を手配していたのですが、検討した結果出発前日に航空券を手配しなおすというトラブルが発生しました。

そして、インドに入国する際には、問診票の提出と検温が実施されていました。

大型機A380などは500名近い乗客が搭乗する為、混雑時には一度に1000人単位のチェックが必要です。

入国にあたり検疫は普段以上の緊張状態でした。

空港での異常事態は決して他人事とは思えません。

それは、私達は美容所を運営するにあたり、衛生管理の徹底を求められているからです。

理美容所はファッション業ではない

理美容室は一般的に、アパレルなどと同様にファッション業と考えられるケースが多く、

また美容師自身もそういった認識の方が多いかと思います。

しかし、実際には厚労省が美容所の開設や免許制度を管理しています。

国が公衆衛生概念を元に管理している施設です。

不特定多数の人間の肌に直接触れる環境は、現在のような感染拡大時には感染の現場となりえる施設なのです。

既にマスクの着用は当然で、消毒や換気などを普段よりもレベルを引き上げる状況と言えます。

衛生管理要領

美容師がマスクをしなければいけない理由

既にご存じの方も多いと思いますが、マスクは感染予防には効果を発揮しません。

ウイルスは、サージカルマスク程度では防ぐことは出来ません。

マスクは他人にウイルスをうつさない為のアイテムです。

私達美容師は、一日に何人もの人に触れることになりますので、加害者となる可能性があります。

マスクは自分を守る為ではなく、お客様を守る手段と考えます。

手指・器材消毒の徹底

通常運用の美容室では、消毒の徹底は難しいものです。

本来は日常的に徹底されなければいけないのですが、今のタイミングは更に徹底が必要です。

来店されたお客様にも、手指消毒などに協力して頂くことが大切です。

また、お客様一人一人に消毒済みの用具を使用することも大切です。

そして、お客様へのサービスごとに手洗いは確実に行う必要があります。

美容院を訪れる際には

美容室は不特定多数の方が訪れる施設です。

従業員は勿論ですが、一人一人のお客様の配慮も必要になります。

不調や健康に異常を感じる場合は、美容室の利用は控えてください。

また、店舗の衛生対策には積極的に協力してください。

免疫力でどうにかなる?

免疫力を高めておくことで、感染リスクを下げることは出来るかと思います。

美容師の方は、出来るだけ休息をとり、普段以上に体調管理に努めましょう。

無理な予約や疲労を溜める仕事は出来るだけ避けることが望ましいかと思います。

しかし、今回のウィルスは保持していても、発症しないケースもあります。

持病のあるお客様や体調不良の方に感染を拡大させてしまう可能性があります。

自分自身は免疫力が高くても、他人に感染を広げるリスクは自分の免疫力ではどうにもなりません

極端に恐れず、適切に対応

理美容所に感染リスクがあると言えば、不安に思える人も多いかと思います。

感染力の高いウイルスなので心配なのも頷けます。

しかし、感染リスクがあるのは美容院だけではありません。

生活のあらゆる場面にリスクはあります。

逆に、美容所は適正に衛生管理が行われていれば、他の場所以上に安全と言えます。

私達美容師は、公衆衛生上の衛生管理のプロとして資格を得ています

このタイミングこそが、スキルを発揮する場面ではないでしょうか?

また、お客様の立場からも衛生管理が行われているかという厳しい目線を向けて頂きたいと思います。

以下の点を是非チェックしてみてください。

・来所者の手指消毒の実施

・機器などの消毒徹底

・美容師のマスク着用

・顧客への注意喚起

もしも、これらが適切に行われていない場合は、オススメ出来ない美容所です。

体調不良の美容師さんは休んでください

美容師の皆さんは使命感が強く、お客様の予約をキャンセルすることは難しいでしょう。

私自身も、その立場になれば心苦しいものです。

しかし、現在は状況が違います。

自分だけではなく、同僚やお客様へ大きなリスクを与えてしまいます

根性で這ってでも出勤しろという時代でもありません。

また、現段階ではリスク回避や治療の具体策が無い状況では、多くの人に不安を与えてしまいます。

もしも、あなたのサロンが感染源となった場合、ネット時代にはブランド自体にも大きな傷が残ります

基本が大切ですね

20年以上前に美容学校で教わった公衆衛生学。

単なる試験対策として勉強した記憶があります。

殆どの美容師さんがそんなもんでしょう。

実際に、これだけ重要性を感じるのは初めての経験です。

ヘアカットやデザインと同様に、公衆衛生は美容師の基本スキルと言えます。

是非、この機会に美容師としての基本に立ち返りたいと思います。