大量生産と大量消費の実態 in 中国

先日、現在開発中の製品の部品などの調査に中国を訪問しました。

中国では現在、大量生産品が製造されています。

その量は想像を絶する量でした。

おそらく中国の大量生産品は、日本中のどの家庭でも利用されていることと思います。

こういった大量生産品を大量に消費する構造は、どういった背景で生まれてくるのでしょうか?

そして、環境問題にも大きな影響を与えているプラスチック製品の実情は?

中国の大量生産品が集まるマーケットを訪問し、実際に感じたことをお伝えします。

中国の生産力

中国最大のマーケット東京ドーム何個分?

パチモノ、模倣品、粗悪品、有害物

ネガティブなイメージのあるMade in China。

さて、そのイメージは正しいのでしょうか?

一般的に一括りとして扱われるMade in China。

現在の中国の生産は多種多様な状況にあります。

高品質・高価格から低品質・低価格の製品まで揃います。

後進国の中には、低品質・低価格が需要となっている場所もあります。

逆に、先進国では高品質・高価格でも受け入れれられる場所もあります。

製品の中には、後進国にとって重要な製品も中国では製造されています。

例えば、アフリカの貧困国で利用される衛生用品なども、中国で大量生産されています。

彼らにとっては、低価格で生活必需品が手に入ることにより、衛生環境が保護されるという場合もあります。

こういったシーンでは大量生産品は必要不可欠と言えるかもしれません。

勿論、将来的にその消費行動自体が改善されてくることを望んでいますが、貧困国の経済を改善するにはそれなりの時間と労力が必要で、明日から変わるということは現実的ではありません。

一方で、海洋プラスチックゴミ問題のように、深刻な状況があることも確かなのです。

現在の日本においては、大量生産品を必要以上に消費する必要はありません。

そういった状況にある人々は、大量生産品の消費を少なくすることが望まれます。

中国の環境への取り組み

現在中国では様々な環境問題への取り組みが行われています。

例えば、大都市でのガソリンバイクの使用禁止、大都市圏では電動式のバイクのみ許可されている状況です。

市内でのガソリンエンジンのバイクは通行出来ないルールになっています。

プラスチック製品の製造にあたっては、工場の稼働時間を夜間に限定したり、環境負荷の少ない原料を使用するよう国家レベルで対応が進んでいます。

10年後には日本以上の環境保護意識の国になるかもしれません。

ようやく重い腰をあげた日本

現在日本では、コンビニなどのプラスチック袋を有料化する法整備が検討されています。

また、各企業ではプラスチック製のストローの使用を廃止することが検討されています。

私が今年訪問した国と比較して、日本のみ対応が遅れているのが現状でした。

こういった状況を見ると、日本の対策は何歩も遅れをとっているように見えます。

一方で、環境負荷の少ない素材の開発などは、日本のお得意の技術でもあります。

未来に向けての躍進が期待されます。

中国だからという偏見

昨今の日本では、メディアの影響などで偏見が広がっていることを懸念しています。

国産は安全で、中国産のものは危険といった事実を曲げた報道も目に付きます。

実際に、日本でもオーガニック製品の表示偽装なども発覚しています。

ヘナに関しても、日本国内で偽装品が流通しています。

どこの国だから危険・安全という安直な考えは間違っていると言えます。

製造者の個々の特性による部分が大きいことは、グローバルな社会では当たり前の基準とも言えます。

戦後引きずってきた東アジアへの差別意識の延長線にある偏見が、今尚続いていることは悲しいことだと感じています。

その差別意識が、商業上利用される現実も残念でなりません。

逆に、現在日本の農産物は海外から危険視されている風潮もあります。

国によっては、日本からの輸入品には放射能の検査が義務付けられている国もあります。

仕方ない部分もありますが、日本製品を一列に並べて考えられることは残念です。

保護主義が進む世界事情の中で、こういった食い違いの一つ一つが、何かを歪めているような気もします。

アジアの人々と共に作り上げる

昔から個人的に考えていたことがあります。

日本・中国・韓国・台湾

お隣同士の国の人達が手を取りあって発展を目指す。

それぞれの国にある特徴を活かしながら、様々な発展を目指す。

Indeyherbsでは、各国の人材を活用しポリシーに根差した活動を開始しています。

日本の技術力・中国の生産力・韓国台湾の流通能力。

それぞれが得意な分野で成果を共有出来る体制を、民間レベルで推進していきたいと考えています。

世界の美容室事情は継続不可能な状況になることが見えています。

アジアから、これらを改善する流れが生まれ、世界中の美容室の状況が改善されていくことを願っています。

まとめ

・中国の大量生産品が必要な後進国がある

・中国には様々なクオリティが存在する

・保護主義の中、海外製品への偏見がある

・日本の環境対策の遅れは顕著

・アジアが手を取り合うことで発展に繋がる

・美容室の環境意識の高まりを世界レベルで考える時代

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