毎年恒例のスタディーツアー
今年も美容師さんや理容師さんと共にヘナの産地を訪れました。
何度来てもインドのパワーに圧倒されます。
そして、毎回違ったヘナ産地の顔を見ることが出来ます。
今年は、雨季の終わりが遅く、私達の滞在前にも大雨が降っていたそうです。
インドも気候変動が大きいようで、多くの人がそれを実感していました。
例年であれば、既に刈り取りも始まっていますが、
今年は少し遅れが出ています。
ヘナは自然の植物なので、やはり気候に大きく左右されます。
どんな作物でも、どれ程手を加えたとしても、気候に恵まれなければ作物は育つことが出来ません。
こういったことを、インドの人々はよく理解しています。
農業技術が発達した現代においても、やはり自然への敬意を忘れてはいけないのですね。
こういった部分が彼らの信仰深いところを育んでいるのではないでしょうか。
インドのヘナ産地の裏側では
昨今ネットの普及で、インドのヘナ産地の裏事情が曝露され出しています。
その手口は様々で、巧妙なトリックが行われているのです。
では何故彼らはそういった不正を働いているのでしょうか?
その理由は、経済発展の目まぐるしいインド社会にありました。
既に中産階級の所得は、日本に迫りつつあります。
しかし、一方では取り残された人々も多くいます。
昨年から始まったGST(消費税)により、18%の課税が義務付けられています。
これらは、ヘナの産地にも大きく影響を及ぼしています。
この数年で倒産するヘナ業者は激増することでしょう。
彼らは、少しでも多くの利益を残したいと考えます。
以前日本でケミカルヘナや激安ヘナが流行しました。
彼らは、その時に得た方法で、中国などの経済成長国に販売しています。
インドの片田舎にも、チャイナマネーは流入しています。
とにかく安く買いたい中国の業者さんと、
とにかく安く作れるインドのヘナ生産者の利害がマッチししまったのです。
それが良いことなのか?悪いことなのか?
第三国である日本人が口を出せるところでは無いことは確かです。
スタディーツアー参加者の様々な気持ち
今回のスタディーツアーには、美容師1年生の方から
大ベテランの方まで幅広い参加者でした。
それぞれが、何を感じ、何を想ったのでしょうか?
きっと、それぞれの心の中に残る何かがあったことでしょう。
インディーハーブスがヘナの産地にお連れするのには理由があります。
単にヘナの木が見たければ、Graciasの駐車場にヘナの木はあります。
現在では国内でもヘナの栽培をされている方々もいます。
理由はヘナの木を見ることではありません。
このインドの大地でしか感じることが出来ない、空気感です。
毎日マサラを食べて・甘いチャイを飲むインドの人々が、ワイワイ賑やかに仕事をしている。
そして、神様に朝晩願い、思い思いに生活を営み、思い思いに仕事をする。
誰かに決められた価値観からは、このエネルギーは生まれてきません。
こういったインドのパワー溢れる世界観を知って欲しいと思っています。
インドには悪い面も良い面もあります。
インド人には時に怒りを覚えることもありますが、インド人の屈託ない笑顔で
全てのネガティブな気持ちは吹き飛ばされてします。
正解も不正解もジャッジされない寛容さに魅了されてしまいます。
そんな、大好きで、時々大嫌いなインドのヘナが愛おしく思えてきます。
私がのめり込んだインドのヘナを多くの方と共有したい。
そういった想いと願いを持ってスタディーツアーを開催しています。
このように毎年ヘナの産地へ皆さんをご案内出来ることは幸せです。
誰もが与えられる役割ではありません。
既に10回近いツアーを行わせて頂けているのも、
インディーハーブスを支えて頂いている皆様のお陰です。
そして不在を守ってくれている社員さん達にも感謝したいと思います。
来年のスタディーツアーにも是非多くの方がご参加頂けることを願っています。