ヘナは施術によって結果が変わる

昨今、様々なヘナ製品が流通するようになってきました

その数えきれないブランドを一から順に使った訳ではありません

どのブランドの製品が一番良く染まるか?

そういった議論もありますが、インディーハーブスが一番染まります。

とは言えない事情もあるのです。

それは、施術方法によって染まり方は変わってしまうからです。

・インディーハーブスはAの条件で良く染まるが

Bの条件では良い結果が出ない

・他社製品はAの条件では良い結果が出ないが

Bの条件では良い結果が出る

これは、製品自体のスペックよりも

使用方法が大切だということが言えるのだと思います。

 

技術よりも製品に傾倒する業界事情

美容業界は、次々に新しい製品が登場してきます。

私が会社勤務をしていた時代には、大手メーカーが新製品を発売すれば

まずはキャンペーンでお試し→飽きる頃に新製品登場

→また新製品キャンペーン

商材をまとめて仕入れるとコストが安くなるので

ばら撒きキャンペーンで収益化する

決まった商材で決まった作業なので、ハサミを持てない美容師さんも

売り上げに貢献することが出来るということで盛んに導入されたシステムです。

その結果、腕一本で売上を作れる美容師さんの数は激減しました。

そして現在ヘナという素材も製品に傾倒することになりました。

 

良く染まるヘナが生んだ代償

2010年頃から、「良く染まるヘナ」というカテゴリが誕生しました。

どの製品よりも色素量が多く短時間で染まることをキャッチとして、

全国の量販店でも取り扱われてきました。

しかし、10トン以上にのぼる自主回収案件として問題となりました。

それは、製品自体にピクラミン酸ナトリウムが含まれていたとのことでした。

ピクラミン酸ナトリウムは劇薬・発ガン性・刺激性があり

自然派製品とは大きくかけ離れた素材でした。

これは、インドの生産者に過度のプレッシャーを与えたことが原因です。

他社製品より染まりが良く、どこよりも安く、どこよりも新鮮

しかし、自然の植物は人間の理想を100%叶えるこのではありません。

インドの生産者達は生活を守る為には不正も辞さない傾向があります。

結果としてこういったトラブルが発生してしまいます。

 

ヘナにおけるオーガニックの意味

オーガニック製品は販売が楽ですね。

製品ではなくラベルを販売するビジネスモデルとして非常に優秀です。

そして、高所得者を中心に付加価値としてお金を落としてもらう意味では、ビジネスとしては一定の成功を納めています。

しかし、ヘナの業界ではオーガニックマークは逆に価値を下げてしまいます。

その理由は、成分の5%は自然成分である必要が無いからです。

天然ヘナ製品は、100%自然成分でなくてはいけません。

そういう観点から、100%天然ヘナはオーガニック以上に厳しい条件と言えます。

また、日本ではオーガニックの定義が曖昧な為、その信頼性は低いことで有名です。

 

本質的にオーガニック認証は、以下のような構造になっています。

◎製造所(海外)オーガニック認証工場→保管・梱包・表示(日本)オーガニック認証工場

×製造所(海外)オーガニック認証工場→保管・梱包・表示(日本)オーガニック認証の無い工場

◎は本質的にオーガニック製品

×は本質的にオーガニックでない製品

 

日本では、どちらもオーガニック製品として販売しても

法的な拘束力は一切ありません。

 

×のようなオーガニック製品が後を絶たないのは、日本の法整備などが

未だ海外に追いついていないことを証明しています。

 

未だ存在する雑貨ヘナ

多くの美容室で利用されている雑貨ヘナ

雑貨ヘナは、カツラを染める名目で製造された製品です

化学薬品の添加によって濃く染まることで人気の製品です。

しかし、これらは化粧品や医薬部外品と違い一切の保証がありません。

お酒で言えば密造酒ですね。

早く黒く染まるこの製品は美容業界を中心に未だ売れ続けています。

主に、高齢の美容師の方が見当も付かずに利用されている傾向です。

また情報的に弱い立場の美容師さんが利用されています。

お客様も美容師さんも非常に可哀想な状況があります。

やはり技術的・知識的な格差が大きいことが伺えます。

 

ヘアカラー・パーマの理論は学ぶけど

ヘナやインディゴは基礎的な理論を学ぶことが大切です。

塗れば染まるというのは確かなことですが、スペックを生かすことになりません。

どのように扱えば、ヘナやインディゴのスペックを上手に使えるのか?

ヘアデザインや要望にどのように応えていくのか?

ヘアカラーやパーマのように作用の強い素材については理論を学ぶところが、

ヘナの場合は基礎理論よりも製品のキャッチが重要視される傾向にもあります。

しかも、そのキャッチ自体が実態とは大きく異なることもあります。

 

Indeyherbsのマル秘テキスト

Indeyherbsのセミナーを受講された方には、マル秘テキストをお渡ししています。

その内容を網羅していれば、殆どのケースに対応が可能です。

私達は良い製品を作ることと同時に、基礎理論を大切にしています。

安定した結果を常に提供することが目的です。

1本の場外ホームランを打つようなことではなく、

地道にヒットを重ねて得点していくようなイメージです。

それは、長期的にお客様の信頼を得ながら繁栄する方法とも言えます。

 

まとめ

様々なヘナ製品が登場しています。

製品やサロンには色々なキャッチがあります。

しかし、ヘナ製品は使い方ひとつで結果が大きく変わります。

どのような製品でも、使い方が大切です。

ぜひ、その使い方を美容師として大切にして頂きたいと思います。

 

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