
先日、福岡にてヘナとインドハーブを組み合わせた質感調整ワークショップを行いました。
当社サロンでは、日頃から目的に応じて複数のハーブを配合し、仕上がりの質感を調整しています。数多くあるハーブの中でも、特に活用頻度が高いのが次の3種類です。

アロエ:高い保湿力とボリュームダウン
ハイビスカス:潤いと自然なツヤ感
シカカイ:根元の立ち上がりとハリ感
これらは“実感値の高い”植物成分であり、美容師の方でも取り入れやすい素材です。
実際に触れることで理解が深まる――体感型ワークショップ
福岡会場では、参加者の皆さまに実際にハーブを配合したペーストを手に取り、髪に触れながら質感の変化を確認していただきました。
クセを落ち着かせたい
ボリュームを抑えたい
もっと艶を出したい
根元の立ち上がりを強くしたい
こうした細かな要望に、ハーブの選択と配合比率でどこまで応えられるか。
皆さま非常に関心が高く、仕上がりの違いを実感されていました。
また、「実際に触って結果を見る」プロセスが理解の速さにつながるようで、現場で即活かせる内容だったとの声も多くいただきました。
ハーブ×ヘアケア選び×ホームケアで質感は大きく変わる
インドハーブの効果を最大化するには、
使用する洗髪料(シャンプー)
コンディショニング剤の選択
施術後に続けるホームケア
この3つのバランスが重要です。
「自然素材は保持力が弱い」というイメージもありますが、必ずしもそうではありません。
植物が持つポリフェノール類は毛髪と結びつきやすく、適切なケアを行えば効果は一定期間しっかり維持されます。
こうした特性を理解すると、お客様へのアドバイスにも説得力が生まれ、仕上がりの質も安定します。
ヘナ染め以外のメニューにも展開できます
今回のワークショップでお伝えしたスキルは、ヘナ染めだけに限りません。
トリートメントメニューとして独立させて提供することも可能で、普段は一般的なヘアカラーをされているお客様にも喜んでいただける内容です。
自然素材による質感調整は、薬剤カラーとは違う方向性で満足度を高めることができ、サロンメニューの幅を広げる選択肢としても活用できます。
次回ワークショップでは “色調調整テクニック” もお伝えします
次回の開催では、新たに ターメリック や ニュートラル(カッシア) を用いた 色調補正 も取り上げます。
中間〜毛先の褪色部分に対し、塗り分けによるポイント補正 を行うことで、全体の色に一体感が生まれ、より自然でバランスの良い仕上がりをデザインできます。
ヘナの弱点でもある「褪色のムラ」を丁寧に整える技術は、サロンワークに直結する内容となります。
次回ワークショップのご案内
次回は以下の日程で開催いたします。
12月1日(月)岐阜県・可児市
12月2日(火)東京・築地
参加をご希望の方は、お問い合わせフォーム または SNSのDM よりお気軽にご連絡ください。
詳細をご案内いたします。
皆さまのサロンワークに、植物素材の力をぜひお役立ていただければ幸いです。