皮膚から吸収された化学物質が、体内を巡り蓄積し、不調を引き起こす現象を経皮毒と表現されています。
そういった蓄積た有害物質を体外に、何らかの方法で排出ことをデトックスと表現されています。
一方では、そういった現象は疑似科学であり、オカルトであるという意見も見受けらます。
はたして実態はどこにあるのか?
その背景を皆様にお伝えします。
経皮毒の起原はビジネス
経皮毒というキーワードが作り出されて背景には、あるネットワークビジネスによる、化学薬品の否定が発端となりました。
化学的なものを否定し、自然物を肯定するという、単純に仮想敵を作り上げるビジネスです。
ラウレス硫酸ナトリウムが肝臓を破壊し、子宮に不調をもたらす可能性がある。実際に羊水からシャンプー剤の匂いがすることが多いとか?
(色々な見解あり、否定はしませんが確実に肯定も出来ない)
そういったハードケミカルは使用せず、体に優しいシャンプーを購入しましょう。
”高いけど”
という訳でした。
実はこの逆の経皮毒ビジネスも盛んです
経皮毒なんてインチキで、作り話である。
なので、当社のハードケミカルのシャンプーは健康被害など出ない。
そもそも厚労省が、そんな毒性のある成分を許可する訳がない。
ラットを使った実験なども、あれは濃度が高く設定されたテスト結果で、実際に人体で起こるとは考えにくい。
そういった意見を持ち、オーガニック・自然派・ローケミカルを否定し、自社製品の優位性を保ちたいと考えています。
実際の化学的見解
それでは、実際に化学的な見解としてどうなっているのか?
実のところ、経皮毒に関しては”無い”とも”有る”とも言えないのが、現在の状態です。
また、対象(人によって)よってケミカルの反応は大きく違うのが常識です。
同じ医薬品でも、効果は人によって違います。
それは臓器や免疫力の強さや、弱点は人によって違うのは当たり前。
むしろ定義すること自体に無理があるです。
これは、医学的にも化学的にも、穴が空いている状態なのです。
そういった状況なので、気を付けることが最も有効な手段とも考えられます。
そして、最も重要なことは単一要因のみでの判断は危険ということです。
美容の現場には様々な化学薬品が用いられます。
単一での影響の検証は多く見受けられるのですが、複合要因が加わった場合には違った結果出るのは当たり前のことです。
シャンプー剤をはじめ身近な化粧品には、様々な化学薬品が含まれています。
美容室ではパーマ剤とカラー剤の成分が混合する、複合的要因も検証する必要があります。
言い切り系には要注意
経皮毒の有る無しは、実際のところ解明や定義すらされていません。
そういった不確定な分野において、言い切るということが非常に危険なことでもあります。
あるシャンプーメーカーの社長さんは、経皮毒は無いと言い切っておられます。
逆に、とある医師(商業も兼業)は経皮毒は非常に危険で避けることを推奨している方もおられます。
どちらの言い分も、全ては自社製品への囲い込みに見えてしまします。
囲い込む為の、言い切りとも言えるでしょう。
どうして意見が食い違うのか?
先ほども解説した通り、経皮毒には不明な点や定義が曖昧な点が含まれています。
完璧な理論が存在しないのが現状ですが、完璧でないが為に個人の現状が意見に大きく反映されます。
例えば、大きな病気を経験した人や体質に問題がある方にすれば、危険な可能性があれば出来る限り排除したいのが通常です。
一方で、健康不安などが無い、または意識が無い人からすれば、有るか無いか分からないものの為に、制限がかかることを良しとしない場合があります。
実感としてですが、女性のは肯定派が多く、男性に否定派が多いと感じています。
女性は特に子供を持つ方々は、経皮毒を気にかけている人が多いようです。
一方で否定派の方は、細かいことを気にしない中年男性に多く見られます。(僕も中年男性w)
こういった状況を冷静に見てみると、個人の状況が経皮毒の賛否に大きく影響していることは間違い無いと言えるでしょう。
経皮毒と美容室の現状
美容室では、経皮毒に類似した症状を持つ美容師の方が多くおられます。
手荒れの状態で薬品を触ることも多く、とても見ることが出来ないほど酷い症状の方もおられます。
また、なぜか美容師さんの中で、若くで大きな病気をする方や体調が常に優れない方も多いようです。(世間的にも同様かも?)
これらが経皮毒の影響では無いと言い切ることが出来ないのも確かです。
実際に統計的なデータがあるのですが、多くの美容師さんがシャンプーやパーマ剤で皮膚のバリア機能が低下することで、PPD(カラーの有害成分)によるアレルギーを発症している方が多いというデータがあります。
その割合が非常に高いことが問題視されています。
厚労省はなぜ対策を行わないのか?
答えは”役所”だからです。
有るか無いかという議論の最中に、厚労省が決定を下すことは難しいからです。
仮に、厚労省が海外並みに規制を強化したとすれば、現在日本国内で販売されている製品に大きな影響が出ます。
日本は経済性が優位な社会ですので、そういった規制を行うデメリットが多いのです。
大手化成メーカーなどは、大きな資本がありますので、政治的にもメディア的にも大きな影響力を持ちます。
製薬会社そうであるように、化成会社も大きな利権を持っています。
彼らが不利になるような行動・調査を、お役所が率先して行うことは有り得ません。
それが日本という国です。
嫌なら海外に住めということを平気で言う人が多い昨今、こういった傾向に進むのは当然と言えます。
しかし、カラー剤やパーマ剤の注意書きを細かく見てみると、その危険性は簡単に見抜くことが出来ます。
メーカーは、事前に起こり得る危険性を表記することで訴訟などを避けるのが一般的です。
読めるか読めないかギリギリの文字サイズで表記すれば、それほど危険性を煽ることにはなりません。
誤魔化し?消費者保護?微妙なラインを引いています。
そして結果どうすれば良いの?
結論として、”気を付ける”というのが最善かと思われます。
気を付けるというのは、先ほども説明した通り、”言い切る”人に気を付けることから始まります。
そして、人物やモノに対して自身の勘や情報を動員すること。
仮に、誤って良く無いものを摂取してもすぐに命に関わる問題でもありません。
ただし、無意識の状態で何でも摂取し、将来起こり得ることに頭が行かない状態は危険です。
どんな製品でも、まずは一歩立ち止まり考える。
製品の背景を一度見てみる。
そして購買決定をする。
TVコマーシャルやWEB広告で全ての意思決定をすることは、現在の日本では危険です。
これらは、心理を巧みにコントロールする仕組みが働いています。
縦に長いWEBサイトを見たことがあるかと思います。
ランディングページというものですが、これらは購買につながる仕組みを上手に作り込んでいるのです。
今すぐ購入ボタンには気を付けましょう!
なぜこの記事を書いたのか?
実は、この記事を書くあたり気になったことがありました。
あるブロガーの方が、経皮毒の否定を一生懸命にされていて、実際にその方は経皮毒否定派としてシャンプーの販売もされています。
私自身興味を持っていないのですが、ある知り合いの美容師の方が、その記事を読まれたそうです。
実際にそのシャンプー剤を使用していて、手荒れが酷くなったり、お客様のアレルギー症状なども起こったりと問題が多かったそうです。
その方は、当初妄信的にそのブロガーの方の意見を信じていたそうなのですが、状況が改善されない為に疑問を持ったそうです。
そして、こちらに問い合わせとして経皮毒に関す質問が寄せられました。
そこで、今回の記事となりました。
当ブログでは、こういった切り口の記事もご紹介していきたいと考えております。
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