ヘナ製品を選ぶ前に知っておきたい 市場に流通するヘナ製品の種類(ケミカルヘナと天然ヘナの違い)

天然ヘナ、化粧品ケミカルヘナ、雑貨品ケミカルヘ

ヘナカラーを検討中の皆さん、ヘナ製品には様々な種類があることをご存じでしょうか?「化学薬品を避けたい」というナチュラル志向の方もいれば、「少しぐらいの薬品は問題ない」という方もいらっしゃるでしょう。しかし、どちらを選ぶにしても、製品ラベルに記載された成分表示を理解することが非常に重要です。今回は、ヘナ製品の「天然ヘナ」と「ケミカルヘナ」について、選び方のポイントを詳しく解説いたします。

[当社ヘナ製品は天然100%のみ取扱っております]

天然ヘナとは?その効果と安全性

天然ヘナは、インドやモロッコなどの地域で古くから使用されている植物由来の染料で、100%天然成分から作られています。天然ヘナは、化学薬品を含まず、髪にやさしいという点で多くの方に選ばれています。

  • 天然ヘナの染まり方: 天然ヘナは、髪に浸透するまでに時間がかかるのが特徴です。しかし、その分自然で持続性のある色合いが楽しめます。多くの場合、色のバリエーションはオレンジからブラウン系に限られますが、インディゴを混ぜることで濃い色も出せます。

  • 安全性: 化学薬品を含まないため、薬品アレルギーの方でも比較的安心して使用できます。ただし、ヘナやインディゴに対する植物アレルギーを持つ方は、必ず事前にパッチテストを行うことが重要です。

  • 認可と成分表示: 天然ヘナは、化粧品として厚生労働省の認可を受けた製品も多く、市販の天然ヘナには、ヘナやインディゴなどの自然物のみが成分として記載されています。これにより、安心して使用できるのが魅力です。

化粧品ケミカルヘナの特徴と使い方

次にご紹介するのは、化粧品ケミカルヘナです。このタイプのヘナは、天然ヘナに化学染料を加えた製品で、染まりが速く、多様な色味が楽しめます。

  • ケミカルヘナのメリット: 化粧品ケミカルヘナは、速やかに発色し、色のバリエーションが豊富です。例えば、レッドやブルーなど、天然ヘナでは実現が難しい鮮やかなカラーも可能です。

  • 注意点: しかし、HC黄HC青臭素酸Naなどの化学成分が含まれているため、薬品アレルギーの方には適していません。成分表示をよく確認し、自分の肌質やアレルギー体質に合った製品を選ぶことが重要です。

  • 認可と安全性: 化粧品ケミカルヘナは、厚生労働省の認可を受けており、安全基準をクリアしていますが、使用前には必ずパッチテストを行いましょう。

雑貨品ケミカルヘナのリスクと避けるべき理由

最後に、雑貨品ケミカルヘナについて触れておきます。このタイプのヘナは非常に速く染まるのが特徴ですが、その背後には大きなリスクがあります。

  • 速く染まる理由: 雑貨品ケミカルヘナには、強力な化学染料が含まれており、短時間で髪を染め上げることができます。しかし、このタイプのヘナは、成分表示がされていないか、記載が不十分である場合が多く、何が含まれているかを確認することができません。

  • 人体使用の違法性: 雑貨品ケミカルヘナは、化粧品や医薬部外品として厚生労働省の認可を受けていないため、人体に業務使用することは違法です。これらの製品は、「For wig」や「雑貨品」として表示されており、ヘアカラーとして使用することは健康被害を招く恐れがあります。

ステルスケミカルへの注意:成分表示をしっかり確認

ここで、見落としがちなポイントとして「ステルスケミカル」にも注意が必要です。これは、一見ナチュラルな製品に見えても、実際には化学薬品が含まれているケースを指します。消費者が製品の成分表示をしっかり確認し、信頼できるブランドや販売元から購入することが、健康被害を防ぐためには非常に重要です。

まとめ:安全なヘナライフのために

ヘナ製品を選ぶ際には、天然ヘナやケミカルヘナ、それぞれの特徴を理解し、自分に合った製品を選ぶことが大切です。特に、成分表示をしっかり確認することで、安全で効果的なヘナライフを楽しむことができます。美容師の皆様にも、正しい知識を持ち、お客様に安心してヘナカラーを提供できるよう心掛けていただきたいです。