サロン・ビジネス

美容室経営 謎の指数 生産性の実態

美容室の経営には様々な経営数値を用います

よく美容室の経営コンサルの方が取り上げる数値に生産性というのがあります

 

生産性=1ヶ月の売り上げ÷スタッフ数

例えば1ヶ月の売上が500万円でスタッフ人数が10名なら

生産性は50万円となります

 

ここで疑問が浮上します

1ヶ月で何日働いたのか?

1日の労働時間は何時間なのか?

 

例えば週休二日なら1ヶ月に20〜22日の労働

1日8時間労働であれば

1ヶ月に160〜176時間となります

 

しかし一般的な美容室の1ヶ月の労働日数は24〜26日

1日8時間労働で192〜208時間

1日10時間労働なら240〜260時間

 

勤務体系によって

100時間の労働時間の差が出てしまうこともあります

 

この生産性という数字には労働時間は考慮されていませんので

正確な生産性を算出するには労働時間で計算されなければいけません

 

先日ある雑誌で生産性85万円を実現したサロンが紹介されていました

さてそのサロンはいったい何時間働いているのでしょうか?

 

時間換算してみると

1ヶ月の売上 85万円×スタッフ4名(仮)=340万円

 

160時間の場合 1時間あたり 21250円

260時間の場合 1時間あたり 13076円

1時間あたりの価値が8174円も違います

 

表面的な経営数値が話題になりやすい業界ですが

実はそれ以上に雇用数値の問題の方が遥かに重要です

1ヶ月の勤務時間の短縮

年間休暇日数の取得

各種保険制度

育児休暇などの対応能力

など

 

これらが成立したうえでの生産性の実現が

これからの美容室経営には最重要な数値であると考えられます

 

しかし、なかなか100%思い通りにいかないのが経営です

実際に僕もまだまだ課題が沢山ありあす

 

生産性の数値にはこういったカラクリがあるのですが

どうやら、この数値が美容室経営者をはじめコンサル・メーカーに到るまで

様々なシーンで現場で働く美容師から搾取する仕組みに見えて仕方ありません

 

要するに低賃金で雇用する為の仕組みと考えられます

 

しかしこの数値は結果としてデフレのスパイラルの根源となります

・働く時間が長すぎるー消費が進まない

・低賃金ー安い物しか買えない

・結果として経済のボトムアップが進まないー更に実質の低賃金化が進む

 

サロンの収益性を高める為には

生産性という曖昧な数値だけではなく

一般社会での経済循環も含めた数字作りが大切なのだと思います

 

Indeyherbsのワークショップやお話会において

こういった内容もお伝えしていますが

天然ヘナのサロンにおける経済的役目というものも大切だと考えています

 

サロンにおいて天然ヘナの活用で

本当の意味で生産性の向上を実現して欲しいと願っているからです

それによって一人でも多くの美容師さんに良い仕事をしてもらいたい

結果として消費者の方の喜びに繋がり

独自のパラダイムが構成されていくことを願いっています

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