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2026年 美容師のためのアーユルヴェーダ・スタディーツアー

はじめに|2023年、第一回ツアーの記憶とともに

2023年2月、私たちは南インド・ケララ州にあるアーユルヴェーダ大学で「美容師のためのアーユルヴェーダ・スタディーツアー」を初めて開催しました。

写真にあるように、学びの始まりは自然と先人への感謝を捧げるセレモニーから。深い呼吸と静けさに包まれながら、参加者は “新しい学びの旅” を迎えました。

当時はまだPCR検査が必要で、海外渡航に不安を抱える方も多い状況でしたが、参加者の皆さまが「行って良かった」と口を揃えた特別な研修になりました。

2026年2月、3年ぶりとなる第二回を開催いたします。


美容師がアーユルヴェーダを学ぶ理由

アーユルヴェーダはインドの伝統医療であり、古代から続く“人を整える知恵”の集大成です。

美容師は医療行為こそできませんが、

頭皮・毛髪・ストレス・体質 など、日々の施術にはアーユルヴェーダ的な視点がたくさん関係しています。

  • ヘナやインドハーブ施術はアーユルヴェーダの思想と親和性が高い

  • マルマ(ツボ)の理解はヘッドスパの質を高める

  • 体質や環境の考え方はカウンセリングの説得力に直結

  • 「整える施術」を求めるお客様が増えている

南インド・ケララの穏やかな空気の中で学ぶことで、理論が身体にすっと入り、サロンワークに戻ってからの応用力が大きく変わります。


大学での学び|古典と伝統製剤の現場に触れる

大学内には、アーユルヴェーダの古典書が数多く収蔵され、伝統的な薬草製剤を作る製剤所が併設されています。

ここで作られる薬は大学病院で処方され、地域の人々の医療を支えています。

  • 何百年も続く製剤方法

  • 原料となる薬草の下処理・加熱・抽出過程

  • 医療としてのアーユルヴェーダの実像

美容師の学びとは一見遠いようですが、

植物の扱い方・性質の理解・熱と油の作用 など、サロンワークにも通じる点が多くあります。

「ヘナやハーブはなぜこう反応するのか?」

その疑問が伝統医療の背景から理解できる時間です。


植物と向き合うフィールドワーク|“生きたハーブ”に触れる

大学の敷地には山林があり、薬草が自然のままの姿で育っています。

森に入る前、入口に佇む小さな石像に挨拶をしてから入らせてもらうのがケララの習慣。

自然と共に暮らす文化に触れながら、ゆっくりと木々の中へ進みます。

粉末になったハーブしか見たことがない美容師にとって、

“生の植物に触れる体験” は大きな気づきになります。

  • 葉の厚み、香り、ちぎれ方

  • 根の湿り気、土壌の状態

  • 日陰と日向での生育の違い

  • 手で触れたときの質感や温度

これらはすべて、施術のイメージにつながり、

サロンワークでのハーブの扱い方の理解に直結します。

「植物のキャラクターが分かったことで、お客様への説明に深みが出た」

という声が多かった理由が、このフィールドワークにあります。


滞在中の食事と生活環境|身体が軽くなる南インドの食文化

南インド料理は、日本でイメージされる“辛いインド料理”とは全く違います。

油が控えめで消化しやすく、スパイスは穏やか。

胃腸に優しいミールス(定食)は、滞在中の体調を整えてくれます。

白湯を飲む文化も、アーユルヴェーダの理論に基づいたもの。

身体を冷やさず、消化力を高める食事法です。

ケララは海が近く空気が循環しやすいため、街の空気も比較的きれい。

大学周辺の自然の中で、心身がゆっくりとほぐれていく時間を過ごせます。


前回の技術研修|サロンワークに直結する内容

2023年の研修では、

シロレーパ(頭皮のハーブパック) を中心とした技術を学びました。

  • ハーブの性質と反応

  • マルマ(ツボ)の基本位置

  • サロンメニューとしての組み立て方

  • “染める”とは違うアーユルヴェーダ的な頭皮ケア

アーユルヴェーダの考え方を理解した上で施術を行うと、同じ手技でも仕上がりの質が大きく変わります。

参加者の中には、帰国後すぐにスパメニューを見直した方も多くいました。


2026年開催内容|2日間で集中的に学ぶアーユルヴェーダ

● DAY1|ハーブ座学+フィールドワーク

午前:座学

  • インドハーブの性質と分類

  • 冷性・温性の考え方

  • 施術での反応と吸水性

  • ヘナ・ニュートラル・アムラ・アロエの応用

午後:フィールドワーク

  • 大学ガーデンを散策

  • 山林で薬草観察

  • 香り・触感・環境を実体験

  • 感覚をサロン施術へ落とし込む方法


● DAY2|ヘッドマッサージ実技(終日)

  • マルマの基本的位置と考え方

  • サロンワークに使いやすい“オールマイティなヘッドマッサージ”

  • 相モデルでの実技練習

  • 施術後のカウンセリング手順まで学ぶ


● 修了証の授与

大学より研修の修了証が授与されます。

サロン側の信頼性向上・メニュー提案時の大きな後押しになります。


募集要項

  • 2026年2月23日 出発
    2026年3月2日 帰国(予定)

  • インディーハーブスお取引サロン様限定

  • 6名以上で開催(6名未満の場合は料金調整)

  • 予算の目安:約28万円

  • 日本語通訳同行

  • コーチン旧市街での滞在あり


参加予定の確認について(重要)

今回は “参加予定” の人数を把握したうえで開催可否を決定 します。

6名以上で開催が確定しますので、まずはお気軽にフォームより「参加予定」とお知らせください。


おわりに

アーユルヴェーダは、ただ知識を得るだけではなく、

施術者自身の心と身体を整える学び でもあります。

ケララの穏やかな空気の中で、

植物・技術・文化に触れ、自分自身の感覚を高める時間を一緒に過ごしませんか。

皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

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