只今ドイツフランクフルトに滞在中です。
ここ5日間の間にオーガニックの市場調査を行っていました。
ドイツでは厳格な基準でオーガニックやBIoというカテゴリーが存在します。
残念ながら日本では、オーガニックと名乗ってしまえば、
何でもオーガニックとなってしまいます。
何故ドイツではこういった動きが盛んなのか?
これはやはり消費者の意識の違いが大きいのだと思います。
ドイツ人の気質は良くも悪くも合理的です。
日本のように何でもオーガニックの国では、判断基準が誰から買うか?
その一点しか信用できる要素がありません。
これでは合理的とは言えませ。
どうしてドイツではオーガニックの商品が売れるのか?
ドイツでは民間療法が盛んで、その療法を取り入れるにあたり
それに特化したドクターの意見なども合わせて選択します。
要するに自分の健康管理に対して自分で取り組んでいるからです。
テレビから流れる情報やネットで囁かれる情報を自分で精査します。
自ずと意識は医療から食べ物まで自分で判断するということになります。
国民意識の違いは良し悪しではないのですが
やはりドイツ人の方が上手に選択し生活をしているように見えます。
日本では古来からコミュニティーを大切にする文化がありました。
そのコミュニティーには様々な特徴を持った人が存在し、
お互いに支え合うように暮らしていました。
現代では、それがネットやテレビという情報媒体が幅を利かせるようになり、
コミュニティー自体の活用がなされなくなりました。
ネット・テレビの全てが悪いとは言いませんが、
消費者がそのテーブルの上で転がされていることは間違いありません。
売り上げNO.1・何分に1つ売れている・前年売上●●%
などのキャッチによって購買が決定される要素として大きくなります。
理念やコンセプト以上にそういった手法を上手に操る人達が勝組となります。
この傾向は美容業界においては特に顕著であると言えます。
まさしくテーブルの上でコントロールされ、キャッチによって購買を決定する。
しかし、その購買によって発生する経済には大きな偏りが出ます。
そのツケは購買した本人が、長時間労働・低賃金によって支払われます。
そのロジックには深い部分があります。
また現在は顕在化していないだけで、いづれ顕在化することでしょう。
小さな農家が一生懸命に生産した安全な野菜や製品を購入する人がいなければ、
いずれ小さな農家は疲弊し廃業してしまいます。
結果的に大量生産された遺伝子組換や農薬の多い野菜を食べざる得なくなります。
また、経済的に優位な人のみが安全な食べ物を口にできるようになります。
ドイツではオーガニックフードのチェーン店が街に一件はあります。
そういったチェーンが小さな農家・地元のパン屋などから商品を購入し販売しています。
安全な食を守る為に、大きな役割を果たしています。
その趣旨に賛同した消費者が彼らを支えているのです。
そして、その仕組みをよく理解し消費行動を行っています。
ヨーロッパカブレ現在進行形の僕には
日本の未来の食の安全
日本の未来の美容の安全
こういったものがまだまだ発展の余地があるように感じます。
これらを日本に持ち帰り多くの方とシェアしていきたいと考えています。
さて、今夜の便でバックパッカーの聖地
モロッコへ旅立ちます。
モロッコには少し狙いがあって滞在します。
初めてインドを訪れてヘナの旅に出たあの頃を思い出し
ワクワク一杯で行ってまいります