ヘナとインディゴのハーブ染め検証第二弾
前回の検証①においては3時間後までの様子を載せましたが、今回は更に翌朝の状態からの変化を報告します。
翌朝の状態は更にインディゴの発色が進行しています。彩度・明度ともに前日よりも更に深く発色した印象です。
次の検証はハーバルブラウンで2〜5回染めた状態です。ヘナとインディゴを使ったハーブ染めは、繰り返し施術することで更に深く表現できます。
何度も色を重ねていくことで、濃く・深く染まる様子を確認します。
1度目の施術では浮いたような仕上がりです。
2度目の施術ではオレンジが少し強調され透過率が下がります。
3度目の施術では深いブラウンが表現されます。
4度目の施術では自然なブラックが表現されます。
5度目の施術では深みのあるブラックが表現されます。
この濃淡を理解しながらヘナの施術頻度や施術方法を選択していきます。
例えば毎月ヘナとインディゴのハーブ染めをされるお客様への施術例として、3度目ぐらいの印象をキープする時には、根元から3センチ部分はハーバルブラウンを塗布します。根元3センチから毛先にかけてはハーバルブラウンをニュートラル(無色)で希釈したペーストを塗布します。そうすることで3度目ぐらいの印象を保ちながら、根元から毛先にかけて自然に馴染んだ印象を表現出来ます。
文章で解説すると少し複雑ですが、Graciasヘナ専門店でグレーカバーを望まれるお客様に一番好評を頂いている施術方法です。
次に人気なのが2度染めですが、こちらは只今資料製作中です!
レシピごとにいくつかのフォーマットを持つ
ヘナでグレーカバーを提案する場合には、いくつかのフォーマットを準備しておく必要があります。
まずは毛束などのテストで基準を確認します。
次に実際の頭髪でその誤差を確認します。
次に髪質によっての誤差を確認します。
この作業で一つのフォーマットが完成します。
次に複数のレシピによって、フォーマットの数を増やしていきます。
問題解決にはテキストを
その作業を通じて様々な問題点や疑問点が浮上してきます。
そういった時にプロフェッショナル講座で使用するテキストの役目が出てきます。
それぞれのハーブの理論解説があります。それぞれの物理的条件の理論解説があります。
ハーブ理論上で起こった問題なのか?
物理条件の上で起こった問題なのか?
これをテキストの内容に従ってトラブルシューティングを行うことで、ハーブ染めの理解を深めていくことが出来ます。
最後は感覚も大切
理論は非常に大切で、問題点の根本を知ることが出来ます。しかし相手は自然なので、私達の想定外の現象も引き起こします。
ハーブと向き合う時に最も大切なことは、感じる力なのだと思います。理論で解決出来ない問題はこの世に数え切れないほどあります。
髪に触れた時に感じること、ハーブの香りや色や質感、今日の気候、お客様の心や体の状態に目を向けることも大切です。
これは、触れた数だけ積み上げられる経験だと思います。
ハーブ達と触れ合い、関係性を持つ時大事なことです!