Graciasヘナ専門店の前身Graciasが誕生したのは2008年11月
間も無く10年の歳月が流れようとしています。
ヘナ専門店にスイッチしたのが2010年
それまでは、ヘアカラーを強みにした美容室として繁盛店に成長していました。
しかし、その繁盛しているシステムを捨ててまでヘナ専門店に移行した理由がありました。
誕生秘話において、その真実を知って頂ければと思います。
手荒れが酷い美容師達の末路
毎年多くの美容師の卵達が、美容学校の門を潜り社会へ出てきます。
しかし、大半の美容師さんは様々な理由でドロップアウトしていくの現実です。
その理由の一つに、「手荒れ」があります。
日本人の約20%の人がアレルギーやアトピーなどの疾患を持っていると言われています。
もしも、そういう人が美容院で使用する強い薬剤に触れた場合、その75%が酷い症状を引き起こすと言われています。
また、継続的に強い薬剤に触れた場合、その仲間入りをしてしまう人も多く存在します。
Graciasが開業した当初、毎日が忙しく過剰な働き方と大量の薬剤消費によって、スタッフの手はみるみる手荒れの状態になっていきました。
勿論、個人の生活習慣の問題もあるかと思いますが、やはり薬剤仕様が引き金となっていることは間違いありませんでした。
そういった時に、殆どの美容室では、
「スタイリストになったら手荒れは治るから頑張れ」
そういったアドバイスを行います。
どう考えても、かなり荒いアドバイスなのですが、何故か業界では これが普通な空気感があります。
しかし、そんな無謀な状態で激務を続けることが出来る人など一握りにすぎません。
そして、彼らはドロップアウトの道を選んでいきます。
何年もかけて培った苦労を手放してしまうのです。
美容室における人材
美容室において人材とは=商品となります。
商品が痛んでいたり、不良があれば売り物にはなりません。
美容室経営おいて人材とは最も大切な要素になります。
ひと昔前は、美容室の数は今ほど多くはなく、人材も豊富な時代がありました。使い捨ての時代です。
しかし、現在では使い捨てなど出来る社会ではありません。
また、僕らの価値観に使い捨てという概念はありません。
また、人材とはパートナーであり、その家族も含めて経営者は責任を持つことで、パートナーシップを強くするものです。
言い換えれば 家族同然の存在です。
もしも家族の一人が”手荒れ”で悩んでいたとしたら
「スタイリストになったら手荒れは治るから頑張れ」
などと言えるでしょうか?
何を捨ててでも家族を守るのが長の勤めではないでしょうか?
そして薬剤を捨てる決断
そして、Graciasは薬剤を手放す決断をしました。
しかし、ここで大きな悩みに突き当たります。
今まで、ヘアカラーやパーマをしていたお客様は離れてしまうのではないか?
この不安は経営者なら誰もが持つことと思います。
数名のスタッフに給料を支払い、サロン運営をしていかなければいけない。
スタッフには子供もいる中で、売上を下げてしまうことは出来ない。
そこで、少しずつ薬剤依存を下げる運営方針を取ることにします。
勿論、最終目標は薬剤0にすること。
2012年11月までに全ての薬剤を手放すとを決断しました。
お客様に丁寧に、何故僕たちが薬剤0に向かっているのかを伝え続けました。
そして、その目標を達成するに至ったのです。
手荒れも0になった喜び
薬剤0になった途端、スタッフ達の手荒れは見事に撲滅成功!
これを乗り切ったスタッフ達にも感謝しかありませんでした。
同じ悩みで美容師の道を諦めた人達にも、僕たちの方法で再起することも可能。
この方法を、手荒れや体調不良で悩む美容師さんに伝えてあげたい。
この声が、そういった人々の支えになって欲しいと願って、全国を旅しながらヘナのお話会を通じて伝える日々がスタートしました。
諦めなくても 必ず道はあります
その道は妥協ではなく
沢山の人のお役に立てる道であり
何より、美容師を志した自身の花道でもあると確信しています。
今では全国で僕達と共に、楽しく・豊かにその道を歩んでくれる仲間も増えてきました。
Graciasヘナ専門店は、そういった方々と共に切磋琢磨し成長していきたいと願っています。
次の記事では
Graciasヘナ専門店誕生秘話(ヘアカラーアレルギーのお客様)編です