2026年になりました。
今年はみなさん、どんな一年にしたいと考えていますか。
私たちは、関わる皆さまと日々を穏やかに、そして前向きに過ごしながら、共に発展していける一年になればと考えています。
さて、今年の美容業界ですが、全体としては「微増」の予測が多く見られます。
ただし、これは市場そのものが活性化しているというより、物価高騰の影響による売上ベースの増加が大きいと感じています。
売上が上がっても、利益が残らなければ意味がありません。
手元に残るものが増えないまま、物価だけが上がる状態は、経営にも、働く側の気持ちにも負担になります。
この「数字のズレ」は、これからより顕在化していくでしょう。
接点が増えるほど、利益は積み上がる
私たちは以前から、
「人との接点が増えるほど、結果として利益は積み上がる」
と考えています。
ただし、それは単に数を増やせばいい、という話ではありません。
その接点で、相手にとって意味のある時間や価値を提供できているかどうか。
そこが最も重要なポイントです。
一方で、多くの人と丁寧に接点を持つためには、時間の余裕も必要になります。
ここに、今の美容室経営の難しさがあります。
デジタルだけでは完結しない時代
AIや各種ツールの進化によって、
情報発信やコミュニケーションのハードルは確実に下がりました。
誰でも簡単に、情報を届けられる時代です。
しかし、デジタルの接点だけを整えても、うまくいくとは限りません。
むしろ、情報が溢れるほど、関係性は希薄になりがちです。
美容室は、
デジタルの接点とリアルの接点をつなぐ場所
であるべきだと、私たちは考えています。
この「つなぎ目」こそが、これからのブランド化に欠かせない要素です。
ブランドとは、高級であることではない
「ブランド」という言葉を聞くと、
高級・特別・おしゃれ、といったイメージを持つ方も多いかもしれません。
しかし、ブランドとは本来、
価値が明確になっている状態
のことだと考えています。
誰のために、
何を、
どんな理由で提供しているのか。
これが言語化され、行動として一貫していれば、それは十分にブランドです。
美容師という「相談相手」の価値
近年、美容師に求められる情報価値は、以前よりも高まっています。
多くの人が、本当は専門家に相談し、自分に合った選択をしたいと考えています。
AIは便利ですが、
嘘をつくこともあれば、個別の感情や背景まで汲み取ることはできません。
だからこそ、
美容師とのリアルな接点に価値が生まれる
のだと感じています。
言い方は少し強いかもしれませんが、
デジタルでフックし、リアルで関係性を深める。
この流れを作れた事業体が、今後も残っていくでしょう。
デジタルで関係性を維持し、
リアルで関係性を醸成する。
この役割分担が重要です。
投稿しただけでは、何も起きない
インスタグラムに投稿するだけで、結果が出る時代ではありません。
投稿された情報と、リアルな体験が掛け合わさって初めて、顧客との結びつきは強くなります。
これから人口は減少し、集客コストはさらに悪化していきます。
新規を追い続けるより、
既存のお客様との接点をどう維持するか。
ここに力を注ぐ必要があります。
デジタルとリアルの動線をうまく描けた美容室は、
2026年以降も、安定した成長を続けていくと予測しています。
人が人に会う価値
社会は情報過多になり、混迷が続いています。
その中で、自分たちが埋もれてしまわないためには、
顧客との接点を丁寧に設計することが欠かせません。
社会全体がデジタル疲れを起こしながらも、
依存度はむしろ高まっています。
だからこそ、人の気配を感じられる場所に価値が生まれます。
リアルな対話、
リアルな空間、
共感できる時間。
美容室は、そうした体験を提供できる数少ない場所です。
技術競争の次に来るもの
ECでシャンプーを購入する人は増えました。
それは、美容室での提案に魅力を感じられない場合、
「少しでも安く」という判断が働くからです。
一方で、アパレルでは「試着できる」ことが、実店舗に足を運ぶ理由になります。
シャンプーも同じで、
香りや使用感を含めて体験できる価値は、ECでは得られません。
正直に言えば、
技術競争の時代はすでに終わりつつあります。
成分訴求もトレンドではありますが、長続きするものではありません。
これから美容室に求められるのは、
希薄になった人と人との接点です。
孤独を感じる人は、確実に増えています。
美容室では、その孤独感を少し和らげることができる。
デジタルでは得られない、生の体験を提供できる。
2026年のはじまりに
美容室に求められる役割が変化しつつある今、
年初めに、こうしたことを考えるきっかけになれば幸いです。
このブログが、
2026年をどう積み上げていくかを考える、
小さなヒントになれば嬉しく思います。